ゲリラ雷雨が来たり暑い日になったりと天気の急変が大変ですが、羽田周辺も歩くだけで汗が止まらない気温が多発しています。
こまめな水分補給が大事な季節ですが、この時期になると、ご来館されたお客様との会話でよく出てくるのが「ちゃんと水分は摂っているのに、なんだか体が重い」というお話です。
もちろん原因はいろいろ考えられますが、意外と見落とされがちなのが「何を飲んでいるか」です。
今回は夏の飲み物について、少しだけ整理してみたいと思います。
飲み物の糖分は、自覚しにくい
まず知っておきたいのが、飲み物に含まれる糖分は食べ物と比べて圧倒的に自覚しづらいということです。
一般的な清涼飲料水は、500mlのペットボトル1本で角砂糖にして10個分以上の糖分が含まれているものも珍しくありません。同じ量の糖分をお菓子で摂ったら「食べすぎたな」と感じるはずですが、飲み物だとほとんど記憶に残りません。
しかも液体は吸収が速いため、血糖値が急に上がりやすいと言われています。
上がった血糖値は下がるときも急になりやすく、そのあとに強い眠気やだるさが出ることがあります。
「水分は摂っているのに体が重い」の正体が、実はこれだったというケースは少なくありません。
夏はこれが起きやすい季節です。暑いから飲む量が増える、冷たくて甘いものが美味しい、熱中症が心配だからスポーツドリンクを常備する。どれも自然な行動なのですが、結果として糖分の摂取量だけが静かに増えていきます。
「体に良さそう」で選んでいませんか
もうひとつ考えたいのが、選ぶときの基準です。
「オーガニック」「カロリーオフ」「◯◯の吸収を抑える」といった表示があると、なんとなく安心して手が伸びます。健康に気を使っている方ほど、この傾向は強いかもしれません。
ただ、こうした表示は「その飲み物が健康に良い」ことを保証するものではありません。たとえば果汁100%のジュースは、原材料は果物でも糖分そのものはしっかり含まれています。特定の成分の働きをうたった飲料も、効果の程度は製品や個人差によって幅があります。
問題は成分そのものより「これは体に良いから大丈夫」という安心感が、量のブレーキを外してしまうことのほうかもしれません。
「良いもの」だと思うと、つい多めに飲んでしまう。この構造は、油や健康食品など、飲み物以外にも当てはまります。
私も以前は一時的にカフェインを摂りたいからといってシュガーゼロのエナジードリンクを多用している時期もありましたが、シュガーゼロといってもそれはそれで人工甘味料を摂取しているわけで、量のブレーキは働いてなかったと思います。
熱中症対策のスポーツドリンクは、どう考えるか

誤解のないよう補足しますが、スポーツドリンクが悪いという話ではありません。
大量に汗をかいたとき、水だけを飲み続けると体内の塩分濃度が下がってしまいます。屋外での作業や長時間の運動のあとは、塩分と糖分を含んだ飲み物が適している場面が確かにあります。
大事なのは使い分けです。
目安として、こんな整理をしておくと迷いにくくなります。
- 汗を大量にかいたとき・運動直後 → スポーツドリンク、経口補水液
- トレーニング中 → 運動時の筋肉をサポートするBCAAやEAAなどのアミノ酸サプリメントドリンク、水
- 日常の水分補給・デスクワーク中 → 水、麦茶などの無糖のもの
- 甘いものが飲みたくなったとき → 無糖の炭酸水(風味つきでもOK)
「常にスポーツドリンク」ではなく「必要な場面でスポーツドリンク」に変えるだけで、1日の糖分量はかなり変わってきます。
トレーニング中の一杯としては、BCAAやEAAといったアミノ酸のドリンクも選択肢になります。糖質を抑えた製品が多く、フレーバーがついているので味の物足りなさも感じにくく、運動中の水分補給とアミノ酸の摂取を同時にできるのが利点です。
ただし製品によって糖質量や成分はかなり違うので、購入時に成分表示を一度見ておくと安心です。
もうひとつ、意外と使い勝手が良いのが無糖の炭酸水です。
コンビニでもどこでも手に入りますし、レモンやグレープフルーツなどの風味つきでも糖類ゼロのものが多くあります。
炭酸の刺激と香りがあるぶん、「ただの水では物足りない」という時の置き換えとして続けやすいはずです。甘い飲み物を減らしたい方には、まずここから試してみることをおすすめしています。
今日からできること
長くなりましたが、やることはシンプルです。
① まず1日分を数えてみる
今日飲んだものを、一度だけ書き出してみてください。缶コーヒー1本、ペットボトル1本、それだけで想像以上の量になっていることがあります。
減らすのは、把握してからで大丈夫です。
② 「基本は水か無糖のお茶」に決めてしまう
毎回選ぶから迷います。デフォルトを決めておいて、運動後や大量に汗をかいたときだけ例外にする。判断の回数が減るので、こちらのほうが断然続けやすくなります。
③ ゼロにしようとせず、適量を探す
これは普段からお客様にもよくお伝えしていることなのですが、何かを完全にゼロにするというのは、そもそもかなり難しいことです。甘い飲み物を一切禁止にすると、たいてい続きません。「毎日1本」を「週2本の楽しみ」に変えるくらいが現実的です。
そして忘れたくないのが、逆もまた同じだということ。一般的に体に良いとされている食べ物や飲み物でも、摂りすぎれば良い結果にはなりません。体に良いから、糖質ゼロだから、と際限なく摂るのではなく、どんなものにも「安全な量」があると考えておく。
「良いものを増やす」でも「悪いものをゼロにする」でもなく、どちらも適量に収める。
これが一番シンプルで、結局は長く続く考え方だと思っています。トレーニングもまったく同じで、やらなすぎも良くありませんが、やりすぎも体を痛めるだけです。

おわりに
トレーニングは週に数回ですが、飲み物は毎日、何度も選んでいます。
1回の影響は小さくても、回数が多いぶん、積み重なると差が出てくるのがこの習慣の特徴です。
とはいえ、暑い日に飲む冷たい一杯は夏の楽しみでもあります。全部を我慢するのではなく、「今これは必要な一杯かな」と一度だけ考えてみる。それくらいの意識で十分だと思います。
まだまだ暑い日が続きます。体調に気をつけて、無理のない範囲で体を動かしていきましょう😊
それではまたジムでお待ちしています!
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。持病がある方や治療中の方は、かかりつけの医師にご相談ください。
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